私の将来像
私が入院中、前のベッドにいたおばあさんの話。
そのおばあさんは80代で年齢相応の呆けがあった。(本人を含め家族らは呆けていると思っていない様子)
どうやらそのおばあさんは退院して1週間自宅で薬を飲んでいなかったらしい……
というのも、そもそも80日分処方された薬をもらっていない。
だから飲んでないというのだ。
担当しているナースはカルテ上、薬は出ているし薬剤師の指導も受けていると伝えているが、家族全員で「もらっていないとお母さんは言ってるんだから、無いものはない。」となぜか怒りだしている。
おばあさんには一緒に暮らすおじいさんがいる(夫)。
そのおじいさんもなかなかの呆けっぷりで、毎朝11時面会なのに8時から朝刊を届けにくる。
さらに病院食以外禁止の札が吊られているが、毎日デザートの差し入れをし、一緒に堂々と食べ始めるのである。
そんな夫と二人暮らしのおばあさんだが、私と同じ膠原病らしい。
そのおばあさんもステロイドを飲んでいた。
私もループス腎炎なので医師から、一生涯ステロイドをやめることはできないと言われている。
現在30代なので、あと何十年とステロイドと共に生きていくことになる。
私には以前紹介したとってもマイペースな夫がいる。
今朝もめちゃくちゃ忙しく子供達の用意をしていたら、なぜか横で鼻をほじって立っていた。
この夫は私が将来的呆けたとき、ステロイドを毎日忘れずに口に入れてくれるのだろうか……
そう思うとなぜか不安になるそんな思いである。